ごあいさつ
お知らせ
今回は、当教室の「個別療育」の考え方についてお伝えさせていただきます。
「個別療育」は、お子さん一人ひとりに合わせて、一対一のマンツーマンで課題に取り組みながら、人と積極的に関わる楽しさや人に向かう姿勢を育てます。
一緒に取り組むことの楽しさを感じながら、言葉や認知の力を育てる幅広い課題に取り組んでいきます。
また、手先の訓練、視覚と運動を育てる課題、ルールのある遊び、教科学習への基礎作りなど、お子さんのステップごとに細やかな支援を行います。
「個別療育」のプログラムを考えるにあたりまして、とても大事にしていることは、発達の「最近接発達領域」の見立てになります。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、発達の今日の水準と明日の水準の「幅」を、「最近接発達領域」と呼びます。
今日の水準は、『自分一人の力で達成できる』ことで、
明日の水準は、『他者の手助けをかりて達成できる』ということで、
これが習得課題となります。
この習得課題の設定が高すぎると達成することが難しくなります。
ついては、『他者の手助けをかりながらぎりぎり達成できる』設定とする必要があります。
当教室では各専門スタッフ全員で毎回振り返りを実施し、お子さん一人ひとりに合わせて、『 少しだけ頑張ったらできる』課題を調整し、『できた!』という体験を増やして、『自分はできる!』という意欲を育てていきたいと考えております。
保護者の方々のお考えとして、最もご心配されている面の課題に気持ちが向かうということはとてもよく分かります。
ついては、幅広い課題に取り組んでいくことがとても大事であると考えております。
保護者の方々と同じ時間を共有して、お子さんが成長していく場面を確かめ合いながら、一緒に歩んでいきたいと考えております。
当教室では、「音と色の療育」という療育プログラムを行っています。
音楽療法士による音楽活動と、絵を描いたり・粘土創作をしたり・シールで模様を創ったりなどのアート的な活動の2つで構成されています。
「音楽療育って、どんなことをして、どのような効果があるのですか?」という質問をよくいただきますので、今日は、『音楽療法による療育』についてお話しさせていただきます。
みなさんご存知のとおり「音」や「音楽」にはとてもすごい力があり、良い音や、元気な音楽・落ち着く音楽などを聴くと、とても楽しい気持ちになったり、穏やかな気持ちになります。
音楽療法は、この「音」や「音楽」の持っている力を使って、五感を刺激して人の内面にある力を引き出していきます。
リトミックは「人」が「音楽」に合わせて楽しさを体感しながら音楽を学ぶというものになりますが、音楽療法は「音」や「音楽」が「人」に合わせて働きかけを行い、意欲や自信を育んでいくというものになります。
音楽療法の発祥の地であるアメリカでは広く普及していますが、昨今、日本でも児童や高齢者の方を中心として心身の向上に音楽療法を用いることが広まってきております。
音楽療法は、専門の音楽療法士による音や音楽の働きかけの中から、情緒面・認知面・コミュニケーション面・身体面・感覚面それぞれの発達を育み、次のような効果が期待できます。
「言葉の遅れがきになる」
~歌の活動をとおして相手の声を意識し、声を出す経験を積み重ね、言葉の理解・表出へと繋げていく。~
「人への関心が少ない」
~楽器の活動で自分や他者の音を意識し、相手とやり取りする経験を積み重ね、人への関心を広げていく。~
「身体のバランスをとるのが苦手」
~音や音楽に合わせた身体活動でバランス感覚を身につけ、楽しんで身体を動かす経験を積み重ね、運動意欲を高めていく。~
音楽療法による療育は、お子さん一人ひとりの発達段階や、特性・
現在、『音と色の療育体験会』を開催しておりますので、是非一度、体験していただければと思います。
恐れ入りますが、8月13日(日)~8月16日(水)の四日間、夏季休暇をいただきます。
8月17日(木)から『こどものひろば』を再開させていただきますので、是非お気軽に遊びに来ていただければと思います。(『こどものひろば』はご予約不要です。)
また、8月18日(金)の『音の体験イベント』につきまして、まだ空きがございますので、是非ご予約いただければと思います。
下記の何れかにてご予約ください。
✉「t.takahashi@hagukumi.okayama.jp」
*メール本文に、お名前とご連絡先の電話番号をご記載ください。*
ホームページ「予約フォーム」
*予約フォームの「人数」欄につきましては、お子様と保護者の方一組で「1」とご入力ください。*
法人代表の高橋です。私が児童発達支援事業所を始めた想いの大きな一つは、早期療育の大切さを知ったからになります。
お子さんの成長のことでご心配なことがあっても相談機関や医療機関に行くというところまでなかなか進めなかったり、また、医療機関に行こうとしても予約が必要で何か月も先の日にちになってしまったり、市町村から受給者証の交付を受けても児童発達支援事業所の空きがあまりなく希望通りの利用が難しかったりして、療育を始めるのがどうしても遅くなってしまうという現実を知り、岡山の地域社会でみても本当に小さな力ですが、私が児童発達支援に加わることによって、少しでも早期に療育を受けていただくことができればと想い、この度新たに開設させていただきました。
早期療育をより推進するために、当事業所では、療育とは別に、1歳半から6歳までのお子さんと保護者の方ならどなたでも参加できる「こどものひろば」というものを開催しております。
「こどものひろば」では、遊具やおもちゃで自由に遊んでもらい、遊びを通して友だちとの関わり合いもできます。保護者の方には、お子さんと一緒に遊んでもらったり、他の保護者の方と自由にお話ししていただけます。
発達の専門スタッフも常時「こどものひろば」にいますので、ご心配なこと、お困りのことなどをお話しいただけます。
8月と9月は基本的に、毎週水曜日・木曜日・土曜日に開催しております。参加費無料で予約も不要です。
*詳しい日にちと時間につきましては、『こどものひろば』のページをご覧ください。*
将来的にも、継続して、毎週必ず一回は開催させていただく予定です。
相談機関や医療機関に行くことをお考え中の方、医療機関の予約を待っていらっしゃる方、また、療育を受けていらっしゃるものの空き状況の関係で利用回数が少ない方など、是非、お気軽にご利用いただければと思います。
私としましては、早期療育への社会貢献の一つとして「こどものひろば」を開催させていただいておりますので、たくさんのお子さんと保護者の方に「こどものひろば」をご活用いただければと思っております。
9月の予定をお伝えさせていただきます。
9月から療育を開始させていただきますが、『こどものひろば』は9月も毎週水曜日、木曜日、土曜日に開催させていただきます。尚、水曜日は午後開催とさせていただきます。
*詳しくは、下記案内をご参照ください*
kodomonohiroba.pdf (0.17MB)
お子さんと保護者の方に自由に遊んでいただく場としております。
スタッフも『こどものひろば』に出ていますので、ご心配なこと、お困りのことがございましたら、お気軽にお声がけいただければと思います。
また、「音の体験イベント」も、「音と色の療育体験会」として継続させていただきます。8月はイベントとして実施しておりましたが、9月からは療育が始まりますので、そちらに体験としてご参加いただければと思います。
*詳しくは、下記案内をご参照ください*
ototoiro.pdf (0.25MB)
スタッフ一同お待ちしております。