ごあいさつ
「個別療育」と「グループ療育」について
療育には、主に、お子さんと一対一で行う「個別療育」と、お子さん数人ほどの小さな集団で行う「グループ療育」があります。
医療機関で医師や発達(心理)検査担当から、「個別療育」と「グループ療育」のどちらを優先して受けた方がよいか勧められている場合もありますが、そうでない場合もあります。
尚、事業所によっては、一回の通所で、「個別療育」と「グループ療育」の両方を行っているところもございます。
(グループで活動を行う前後の自由遊びなどの時間帯に、一人一人が別室で個別にも療育を受けるというような形態。)
当事業所は、「個別療育」と「グループ療育」を分けており、それぞれ別の曜日に両方を受けられているお子さんもおりますが、多くのお子さんは、保育園や幼稚園への通園との兼ね合いや保護者の方のご都合、そして、こちらの空き状況のこともあり、基本的には週一回どちらか一方を受けられております。
(当事業所で「個別療育」を受けられ、他の事業所で「グループ療育」を受けられているというような場合もございます。)
「個別療育」と「グループ療育」のどちらを優先していくか、保護者の方と相談して決めますが、下記ご参考いただければと思います。
「個別療育」を優先していく場合
・言葉や認知面の発達がゆるやかなお子さん
・他者(大人)に注目することが難しい
・他者(大人)に応じづらい
・物事に集中することが難しい
・気持ちの調節が難しい
など
「グループ療育」を優先していく場合
・園などで、友達と関わり合いを持つことが少なく、一人で過ごしていることが多い
・園などで、友達とトラブルになることが多い
・園などで、集団場面に沿うことが難しい
など
全てが互いに相関するものですので、一概には言えませんが、ご参考下さい。
「個別療育」は、お子さん一人一人の発達段階や様子に合わせて、細やかに対応していくことができます。
「グループ療育」は、集団活動に沿う経験を積んでいくことができます。順番を守ったり、譲り合ったり、友達が話す番の時には自分は話さないようにしたりなど、友達との上手な関わり方を身に付けていくことができます。