ごあいさつ
お知らせ
法人代表・指導員の高橋です。
昨年9月に開設させていただき、「個別療育」と「音と色の療育」を行わせていただいておりましたが、4月4日(水)に初めてグループ療育(3~4歳児・「そら」グループ・毎週水曜日14:00~15:00)を行わせていただきました。
サーキットあそびから始まり、そのあと、お集まりの会、体操、『動』の主活動として「ボディタッチリレー」、『静』の主活動として「ポンポン花を咲かせよう」、紙芝居、帰りの会を行いました。
写真は、「ポンポン花を咲かせよう」で、みんなで制作したものになります。
こちらは、綿をガーゼでくるんだものに絵具を染み込ませ、紙にたたいて模様を描いていきます。
模様ができ上がっていくワクワク感と、完成した達成感を感じてもらえたと思います。
グループ療育は、今後、1~2歳児・「わかば」グループ・毎週水曜日10:45~11:45、4~5歳児・「にじ」グループ・毎週土曜日14:00~15:00の実施を予定しております。
4月の予定をお伝えさせていただきます。
『こどものひろば』を4月は今月3月と同じく、毎週木曜日の14:00~15:15に開催させていただきます。
お子さまと保護者の方に自由に遊んでいただく場としております。
スタッフも『こどものひろば』に出ていますので、ご心配なこと、お困りのことがございましたら、お気軽にお声がけいただければと思います。
スタッフ一同お待ちしております。
法人代表・指導員の高橋です。
音声を出すことにおいて、息を出す遊びを行うこともとても大事です。
笛やへび笛を吹いたり、シャボン玉遊びや、風車に息を吹きかけて回す遊びなどがとてもよく、療育でも取り入れています。
先日、次の二点の視点で考え、写真のものを作りました。
①子どもたちが、より楽しんで取り組むことができるもの。
②療育では、笛や風車遊びなど、私も同じものを使って一緒にやりますが、できれば『ひとつのもの』を使って子どもと私とで互いにやりとりが出来るようなもので、ものを通して私を意識してもらえるようなもの。
これは、ジップロックの箱を二つ繋ぎ合わせたもので、ピンポン玉を中に入れて、息を吹いて転がして遊びます。
(ピンポン玉が転がるとき、途中で、見えたり隠れたりするのがポイントです!)
まずは私の方から息を吹いてピンポン玉を子どもの方に転がし、子どもたちにはピンポン玉を私の方に吹き返してもらい、これを何度か繰り返して遊びます。
子どもたちみんな、私が息を吹いてピンポン玉を転がすと、その遊び方をすぐに理解してくれて、自然に大きな笑顔と歓声が出て、とても楽しそうにして吹き返してくれます。
「息を出す」というねらいにプラスして、このようなやりとりを通して、人と関わることはとても楽しいと感じてもらえたらと思います。
法人代表・指導員の高橋です。
未就学児を対象とした早期療育に平成29年9月からたずさわり、まだ半年間程しか経っておりませんが、文献や研修会で勉強してきたことや、 療育にたずさわれている諸先輩方から見聞きしてきたこと、及び、この半年間で経験したことに基づきまして、下記を発信させていただきます。
多くの保護者の方が、お子さまの「ことばの遅れ」についてとてもご心配をされており、療育の道標として、できるだけ分かり易くお伝えできればと思います。
(今後、1年、3年、5年、10年と早期療育の路を歩んでいく中で、よりよく充実した内容にしていきたいと思っています。)
「ことば」には、次の3つの要素があります。
Ⅰ. 話しことば(音声言語):口から発せられる音としてのことばのことです。
Ⅱ. 頭で考える内容(言語):イチゴを見て「イチゴ」と言えるのは、「これは赤くて甘い果物で名前はイチゴだ」とわかっているからで、認知とか概念とか言われるものです。
Ⅲ. コミュニケーション意思:このことを相手に伝えたいと思う気持ちのことです。考えることの内容があって発音する力があっても、伝えたいと思う気持ちがなければ、口から発せられる「ことば」とはなりません。
Ⅱ.の頭で考える力と
Ⅲ.の伝えたいと思う気持ち・人に向かおうとする気持ちが備わってはじめて
Ⅰ.の口から発せられる「ことば」が生まれます。
「ことばの遅れ」につきまして、自閉的傾向がある場合、主に下記の二点(の段階)が考えられます。
①発達(成長)がゆるやか:
からだ・感覚・手先なども含め、情緒面、物事の認知や理解など、全体的な発達がゆるやかだったり、発達のアンバランスがあり、その結果として、ことばの理解や獲得も遅れる。
②発話の意欲が小さい:
ことばを理解していても、人(外界)への興味や関心が少なく、相手にこのことを伝えたいと思う気持ちが育っていない場合、口から発せられる「ことば」の表出につながらない。
~療育の道標として~
①発達(成長)がゆるやか:
からだ・感覚・手先なども含め、情緒面、物事の認知や理解など、全体的な発達を促していく。
ことばの理解や獲得は、建物と同じで、順々に積みあがっていくものであり、
・運動 *からだの動き、感覚統合(必要な情報を大脳に送り込むはたらき)を進める遊び*
・情緒の発達、楽しくあそぶ
・手先を使う
・基礎概念・認知を育てる *色・形・大小・数や量・空間認識・比較・順序・時など*
・いろいろな体験・経験を積む
・聴く力を育てる
・ことばで共感(代弁)する
・語彙を増やす *実物や経験にことばをそえる。
など、全体的な発達(成長)を促していくことを大切にしています。
②発話の意欲が小さい:
療育者と一緒に様々な課題を体験し、「できた!」「やったー!」という経験をたくさん積んで、自分はできるという自己肯定感を高め、人と関わることは楽しい、人ともっと関わりたいという気持ちを育て、発話の意欲を大きくしていく。
そのためには、療育におきまして
【療育者】
指示を出す。
【子ども】
実行する。
*出した指示が実行できるように、取り組む課題の内容をスモールステップ(少しだけがんばったらできる)化し、また、視覚的に指示したり、療育者が手助けをして、できるようにする。
【療育者】
ほめる。
*自分がうれしいという気持ちを心から表す。*
【子ども】
表情が明るくなる(という場面を繰り返しつくりだす)。
自己肯定感が上がる。
人ともっと関わりたいという気持ちが育つ。
という輪をつくっていくことを大切にしています。
法人代表・指導員の高橋です。
個別療育で使用するグッズで、最近作りましたものを一つご紹介させていただきます。
写真は、段ボールを「〇」や「△」の形にくりぬいたものになります。
紙の上に置いて、この形の中を色鉛筆やクレヨンで塗りつぶすようにして使います。
描くことにおいても、できるようになる段階があり、自由に線を描くところから始まります。
その次に、大人が手本を見せて「〇」のような形などを描いたりしていきます。
そのあと、点線をなぞったり、塗り絵をしたりしていきますが、このようにルールに沿って描いていくというのは難しいものです。
ついては、その中間として、「〇」や「△」の形をくりぬいたものを使います。
これは、その形の中を塗りつぶすというルールに沿って描くことになりますが、その形からはみ出すことはありませんので、点線なぞりや塗り絵よりは簡単に描くことができます。
(段ボールがずれないように、大人がしっかりと押さえておくようにします。)
そして、塗りつぶしたあとに段ボールを外すと、そこにはきれいな形の「〇」や「△」が描かれていますので、とても達成感があります。
慣れてきたら、その「〇」や「△」を組み合わせて、お家などのいろいろな形を描くこともできます。
「できた!」という達成感を大切にして、スモールステップを積み重ねていく療育を心掛けております。