ごあいさつ
日記
としさん 〇× クイズ
指導員の高橋です。
正解と間違いがある『クイズ』は、好きなお子さんと好きではないお子さんがいらっしゃいます。
好きではないお子さんは、間違えることに対して不安が大きい傾向があります。
私の個人的な事柄について、クイズを出していきます。
例えば、
「としさんは、お家からここまで、自動車で来てるでしょうか?それとも、自転車で来てるでしょうか?」
「としさんは、子どもの時に、大きくなったらお医者さんになりたかったでしょうか?大工さんになりたかったでしょうか?」
などです。
お話だけだと分かりづらいので、絵や写真などの視覚情報も提示します。
普通のクイズとは異なり、イメージして、「としさんは、たぶんこっちかな??」「としさんは、何となくこっちかな??」という感じで答えることになります 。
このようなやり取りを通して、当たりはずれに関係なく、他者に応答する面白さを感じてもらっています!
これな~んだ?
指導員の高橋です。
絵や写真が、半分とか、一部分しか見えないと、自然と注目したくなります!
私が、絵や写真を、半分に折り曲げたり、丸い穴が開いた紙を上に重ねたり、全部が見えないようにしてお子さんに見せます。
そして、明るく楽し気に、「これな~んだ?」とお子さんに問い掛けます。
全部が見えないと「何だろう?」という想いが湧き、自然と注目してくれます!
お子さんが答えたら、「おっ、そうかな?見てみる?」などと応答しながら、ゆっくりと全部見えるようにしていきます。
そして、全部が見えたら、「ピンポーン、よくわかったね!」「どこでわかったの?」などと声掛けをします。
お子さんは、「あたった!」という想いから、とても笑顔になってくれます!
お子さんと私の二人で、楽しくやり取りをしながら、注目すること、他者と応答することの面白さを感じてもらうようにしています!
『 うごき の ことば 』
指導員の高橋です。
絵や写真に注目が難しいお子さんでも、物には興味を持ってくれることが多いです!
例えば、
私がカゴを持ちながら「もつ」と言って見せて、お子さんにカゴを渡して手に持ったら「もつ」だね!と明るく言います。
私が旗を振りながら「ふる」と言って見せて、お子さんに旗を渡して振ったら「ふる」だね!と明るく言います。
私がボールを的(音が鳴ると楽しいのでサウンドシェイプという楽器)に当てて「あてる」と言って見せて、お子さんにボールを渡して的に当てたら「あてる」だね!と明るく言います。
お子さんと私の二人で、楽しくやり取りをしながら、動作語の理解と、言葉の表出の楽しさを感じてもらうようにしています!
『 くりかえし ことば 』
指導員の高橋です。
「ぴーぽー ぴーぽー」(救急車の音)、「ぶー ぶー」(豚の鳴き声)、「もく もく」(雲の様子)などの『繰り返し言葉』は、聴いていて楽しい気持ちになります!
言葉の表出が緩やかなお子さんに、絵や写真を見てもらいながら、私が発する音声(言葉)を聴いてもらっています。
「ぱ行」「ば行」「ま行」(無声両唇破裂音/p/、有声両唇破裂音/b/、両唇鼻音/m/)は、唇を閉じて開くことで産まれる音で、発音(構音)の発達初期から見られる音であり、発しやすい音になります。
私が、顔の表情全体と口の動きを豊かにして、そして、明るい声で抑揚をつけて表現豊かに発音して、お子さんが聴いていて「楽しい」「面白い」と感じてもらえるように心掛けています!
「動作語」について
指導員の高橋です。
お子さんたちが日常生活でよく聞く動作語は、「食べる」「飲む」「着る」「履く」「洗う」「寝る」「座る」「見る」等々があります。
家庭や園で、それぞれ、ご家族や先生方からの声掛けにより、少しずつ理解していきます。
療育における動作語の獲得については、絵や写真カードを用いて、例えば、「飲むものはどれ?」と問い掛けて、複数の絵(写真)の中からコップの絵(写真)を指し示してもらったり、
「折っているのはどれ?」と問い掛けて、複数の絵(写真)の中から折り紙を折っている絵(写真)を指し示してもらったりしながら、進めていきます。
しかしながら、絵や写真カードに注目することが難しい場合があります。
そのような場合は、実際の動作に対して、その動作語を声掛けしていきながら、獲得を進めていきます。
例えば、手本を示してボールを足で蹴るように促し、お子さんがボールを蹴る動作に合わせて、その都度、「ける」「ける」と声掛けしたり、
物を掴んで箱に入れるような課題では、お子さんの動作に合わせて、「つかむ」「いれる」などと声掛けしていきます。
そのようなやり取りの積み重ねにより、自分の動作と言葉が繋がっていき、動作語の理解が少しずつ進んでいきます。
ご家庭での声掛けにおいても、促しや働き掛け、問い掛けの声掛けと共に、お子さんがやっていることそのものを言語化して言ってあげるのもよいと思います。