ごあいさつ
お知らせ
2019-08-02 16:27:00
言語聴覚士の一平さんです。
本日は助詞についてです。
助詞とは「と・より・を・に・が・で・から…」等の品詞で、文章の枠組みをつくる骨格のようなものです。
例えば、
「学校から帰る」と「学校へ帰る」
上記2文では意味が大きく異なりますね。
更に、
「太郎が花子を殴る」と「太郎を花子が殴る」
上記2文では、意味が真逆になってしまいます。
正しく理解し使用できないとトラブルにつながりかねません。
このように、助詞の日本語における働きは大きいのです。
助詞の使用は早い子で2歳前半から見られますが、正確に使いこなすことはまだできません。
習得には時間がかかり、助詞を正しく使用できるのは5歳以降となります。
私の療育では就学前にやってみることが多いです。
まずは
だれ「が」
なに「を」
どこ「に」
のような理解が比較的易しい、もしくは正しく使えていると思われるものを中心に指導します。
徐々に、
どこ「から」
どこ「で」
どこ「へ」
のような方向や場所を示すものに移ります。
初めのころは誤用もありますがそれは許容します。
大人が正しい表現を返し、お子さんに聞いてもらいましょう。
私は、教材として助詞の穴埋めプリントや助詞カードをよく使用します。
教材そのものよりも、教材をどのように使うかがとても大事だと思います。
お子さんが楽しめて、繰り返し取り組める良い方法を一緒に探りましょう。