言語指導の視点 - 岡山市 指定 児童発達支援 きもちとことばのはぐくみ教室

ごあいさつ

お知らせ

2019-05-31 18:16:00

こんにちは。
言語聴覚士のいっぺいさんです。

 

今回は言語指導における着眼点についてです。
「ことばの障害の評価と指導(大石啓子編)」という、学生時代に教科書として使っていた本を久々に見ながら、私自身「実践できているかな?」と振り返りながらまとめました。

 

①語彙
言語発達の基本的な部分です。
理解語彙と表出語彙にギャップがあるか?
名詞・動詞・形容詞・副詞…それぞれの品詞について獲得はどうか?
「ぶーぶー」から「くるま」、「わんわん」から「いぬ」のように幼児語から成人語への移行はどうか?

 

②文構造
理解面と表出面は?
一語文か語連鎖(二語文以上)するか?
助詞(が・は・の・を・に等)や助動詞(れる・られる・せる・させる等)を使用しているか?
それらの使用傾向や誤用はどうか?

 

③語操作
ことばを論理的に理解したり表現したりできるか?
例えば、推論(Aはおおきいね、じゃBは?に対し等)や事物の定義づけ(お箸ってなに?動物ってなに?等)に応じることができるか?

 

④談話
あるテーマに沿って文レベルで話を続けられるか?
例えば、幼稚園や保育園での出来事を「きょうは粘土であそんだんだよ。ぼくはゾウをつくってね、〇〇くんはきりんをつくったよ。そしたら先生がね…」のように順序だててお話しができるか?文と文に関連があるか?

 

⑤コミュニケーション
やりとりは一方的か(子ども主導?受け身?)双方向か?
自然なやり取りができている?

 

⑥読み
図形認知・文字・単語・文・文章についてどうか?

 

⑦書き
運筆・文章・単語構成・文・文章についてどうか?

 

これらを適切に評価したうえで、保護者の方と共有できればいいなぁと思っています。
例えば、

 

「言語面が伸びましたね。」

 

とだけ伝えるのではなく、

 

「言語面が伸びましたね。療育では推論課題が得意になってきました。言葉を柔軟に操作できるようになってきていますね。やり取りもやや一方的な印象だったのが、他者の意見を聞くことができるようになり双方向になってきました。」

 

とお伝えする方が具体的でわかりやすいですね。
私自身、言語指導について再確認する良い機会になりました。