クローズセットで尋ねよう - 岡山市 指定 児童発達支援 きもちとことばのはぐくみ教室

ごあいさつ

お知らせ

2019-06-21 14:33:00

言語聴覚士の一平さんです。
今回はお子さんとのやり取りについてです。
ある程度音声言語でのやり取りが可能になってきた場合に、オープンセットとクローズセットという関わり方があります。

オープンセットな質問とは…

 

「〇〇くんの好きな食べ物、なに?」

 

のような感じです。
質問された側は自由(オープン)に答えることができます。
しかし、お子さんによっては、オープンセットな質問を受けると答えにくい場合があります。
答えにくいのには理由があるのかもしれません。
もしかしたら…

 

「…なに、って聞かれてるけど、どういう意味?」
「…なに、って聞かれたけど、どう答えればいいの?」
「…う~ん、1つだけ言えばいいのかな。昨日食べたカレーおいしかったけど、ハンバーグも好きなんだよね。あ、まてよ、おやつでもいいのかな。あーどう答えればいいんだろう。わかんないから黙ってよう」


こんな風に考えているかもしれません。
1つ目は疑問詞の語彙理解を深めることが優先順位としては高そうです。「なに」は抽象的で理解が難しいのかもしれないので、まずは「だれ」「どこ」などを用いた固有名詞でのやり取りを積み重ねたいです。
2つ目はモデル呈示により質問応答の方法を学べば応じることができるようになるでしょう。
3つ目は失敗するのを嫌がったり恐れたりと、情緒面に特性があるお子さんに見られそうな反応です。


これと対をなすのがクローズセットな質問です。
例えば…


「〇〇くん、カレー好き?」
「カレーとハンバーグ、どっちが好き?」


のような感じで質問します。
選択肢が限られている(クローズ)ので、オープンセットな質問よりも応答しやすいです。
1つ目は「うん」「いいえ」が言えたり、頷いたり首を振ったりできればやり取りが可能です。
2つ目はどっちの意味がまだ理解できていなくても、カレーとハンバーグの写真を並べ、交互に指さしをしながら


「どっち?」


と聞くと、答えられるかもしれません。
徐々にオープンセットな質問にも応答できることを目指していきますが、まずは易しいクローズセットで、他者と言語でのやり取りを重ねることが大切だと考えています。
こちらの質問を変えるだけで、コミュニケーションが変わるかもしれませんね。