他者の提案に応じられるようになる - 岡山市 指定 児童発達支援 きもちとことばのはぐくみ教室

ごあいさつ

お知らせ

2019-04-20 17:50:00

こんにちは。
言語聴覚士のいっぺいさんです。


他者の提案に応じにくく、自分の好きなことに熱中しやすいお子さんがいるとします。
例えば、そのお子さんがお気に入りの玩具で遊んでいます。
玩具遊びを終えて、次の課題に移る際に療育者が


療育者(以下:療)「次はこれをやるよ」


と課題で使用する物品を示すと、

 

お子さん(以下:子)「いやだ、まだこの玩具で遊びたい!」と譲らない…
子「それ、しない!」と拒否…
子「いや!」といいながら脱走…

 

等と反応します。

 

お子さんの認知が発達してくると、上記行動の後、大人の反応をよく見ます。
大切なのはこの「大人の反応」です。

 

①「はやく座って~」と言いながら追いかけ、捕まえて椅子に座らせる
②「何回言わせるの!」と怒る
③「もうおしまい」と言い玩具を取り上げる
④療育者は淡々と次の課題を始める

 

どれが正解でしょう?

 

お子さんへの関わり方は親の数だけあります。
だから正解はないのですが、私の場合は④に近い関わりを心がけています。
①~③の場合、その場は何とか応じることができても根本的な問題解決になりにくく、次回以降も同じようなやり取りを繰り返しやすいと思います。
※脱走した結果車と接触したり、他者に危害を及ぼしたりする危険がある場合は①のように追いかける必要がありますが…
すると…

 

子「あれ?嫌だって言ってるのに、何でやってるの?」
子「しないって言ったの、聞こえなかったのかな?」
子「嫌だから逃げてるのに、始めちゃってるよ。」

 

等と感じているはずです。
すると繰り返し

 

子「だから、嫌だって言ってるでしょl!」

 

 

等と言ってきます。
それさえも療育者はスルーして課題を続けます。

 

療「これ手伝って~」
療「難しいから〇〇くんにも助けてほしいな~」

 

等と言いながら参加するよう促します。
このようなやりとりは長時間続く場合がありますが、療育者側は根気強く続けます。
そして少しでもお子さんが活動に参加できれば

 

療「ありがとう!」
療「助かったよ!」

 

等と称揚するのです。

 

これはABA(応用行動分析)という考え方で、望ましい行動を強化し、逆に望ましくない行動を消去していくという関わり方です。

すぐに身につくものではありませんが、少しずつ

 

子「(興味・関心は薄いけど)初めから提案に応じた方がよさそうだ」

 

と感じてくれれば、他者に寄り添う姿勢が身についてくるのではないでしょうか。

 

これは一例であり、どんな問題行動でも改善できる魔法の薬ではありません。
改善したい行動、褒める方法、褒めるタイミング、お子さんと療育者の信頼関係、認知レベル、家庭環境等によって道筋は変わってきます。

 

とても難しいですが、挑戦することに価値はあると思います。
興味のある方はご相談ください。